先日購入したCore i7-6700とB150M-ITX/D3を使って、省スペースで省電力な小型PCを自作してみました。
使用したPCパーツは次の通り。
メモリーやSSDは余っていたものを使い回しです。
- CPU:Intel Core i7-6700 Skylake
- CPUクーラー:岡谷エレクトロニクス OFH-A7122EP
- マザーボード:ASRock B150M-ITX/D3 Mini-ITX
- メモリー:A-DATA PC3L-12800 DDR3L-1600 8GB 2枚組 合計16GB ADDU1600W8G11-2
- ストレージ:Crucial M4 64GB SSD
- PCケース:ASKTech ALTO NT-TX5200
- 電源:Abee AC150-AP04AA 150W ACアダプター
ストレージ容量が心もとないですが、今回は仮組の段階で動作確認をしており、折を見て500GBクラスに交換したいと思います。
CPUはCore i7無印で最上位のCore i7-6700。TDP65Wです。
使用したPCケースはビックカメラで展示品処分となっていたASKTech ALTO NT-TX5200という超小型ケース。税別1780円(税込1922円)という安さにつられて購入。
本体サイズは215x220x70.5mmで、2.5インチHDD/SSDを2台、スリムタイプの光学ドライブを内蔵可能。
CPUクーラーは高さ30mmまでとの制約があったので、全高26mmの岡谷エレクトロニクス OFH-A7122EPを取り付けました。TDP 65WまでのCPUに対応します。なお、Core i7-6700付属のリテールCPUクーラーの高さは実測で約45mmでした。
このPCケース、電源はACアダプターのみ対応します。
今回選んだのはABEE AC150-AP04AA。150WのACアダプターです。
実はPCケース内のDC-DCコンバータ基板の設置場所とACアダプターの電源ジャックの取り付け位置が離れており、そのままではコードの長さが足りませんでした。そこでコードを延長して取り付けています。また、ジャックを取り付ける穴が小さかったので、リーマーで大きくするなど工夫して設置しています(写真左下が電源ポート)。
AC150-AP04AA付属のDC-DCコンバータ基板もサイズが大きく、ケース内の設置場所に収まりきれなかったので斜めに設置。ケースに接触する箇所を絶縁しています。この辺りも写真を撮っていますが、このケースはほとんど市場で手に入らない終息品となってしまっているので、あまり参考にはならないかも。
同程度の小型サイズPCケースの候補としては、Shuttle XH170VやDH170などベアボーンPCも考えていました。
もし投げ売りのPCケースを見かけなければこちらにしたと思います。メモリーはノート用のDDR3L SO-DIMMを新たに購入しなければなりませんが、ベアボーンの方が圧倒的に楽です(特に今回のように加工することはないはずなので)。
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それにしてもACアダプターが大きい。
ケースは小型なのですが、ACアダプターの存在感がすごいです。
iPhone5と比べてもこんなに大きく重く邪魔です。
ACアダプターの型番から検索してみると海外サイトでpicoPSU-160-XTとセットで販売されているのを発見しましたので、メジャーなものなのでしょう。
組み上がって、Windows7 64bitをインストール。
ドライバーを一通りインストールして、アイドル時の消費電力は13.5~14.5W(→その後12.5~12.8Wで落ち着きました)。デフォルトでもなかなかの低消費電力。特にUEFI(BIOS)の設定はしていないので、もう少し低くできるかも。電源オフ時の待機消費電力は1W。スリープ時は4.7Wと意外に大きく、UEFI設定をつめることで下がられると良いのですが。
ブラウザや動画視聴などをしてもCPUやマザーボードの温度もそれほど上がらず今のところは大丈夫そうです。
今後もう少し使ってみて、消費電力や温度を計測してみたいと思います。
追記:アイドル時の消費電力を計測しました。
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追記:3.5インチHDDを内蔵および外付けした際の消費電力を計測しました。
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追記:システム全体の消費電力と発熱を下げつつ、Core i7-6700Tと同等の性能を保てるよう設定をつめてみました。
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