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Shuttle XH170Vを組み立ててみた

Shuttle製ベアボーンキット「XH170V」を購入し、Intel Core i7-6700を使って組み立ててみました。
「XH170V」は、TDP 65WまでのSkylake第6世代Coreプロセッサに対応し、Core i7-6700(無印)もサポートリストに含まれています。

使用したパーツは、

  • CPU:Core i7-6700
  • メモリー:Transcend PC3L-12800 DDR3L 1600 8GB×2 TS1600KWSH-16GK
  • ストレージ1:SANDISK Z400s SD8SNAT-256G-1122 256GB M.2 SSD SATA
  • ストレージ2:3.5インチHDD

M.2ストレージを起動ドライブにします。

「XH170V」は200(幅)×240(奥行き)×72(高さ)mmと非常にコンパクトですが、M.2 SSDを使うことで3.5インチハードディスクを内蔵することが可能です。このサイズで3.5インチHDDを内蔵できるPCケースは他に選択肢がなかったこともありますが、調べてみると省電力性能なども良さそうなので、今回「XH170V」を選択しました。

「XH170V」の特徴や選んだパーツについてはこちらの記事もご覧ください。

https://lh3.googleusercontent.com/-1Vgml-jCuG8/VnvaYP0urZI/AAAAAAAApKs/04sxyRognMM/s800-Ic42/Shuttle-XH170V_04.jpg
Shuttle XPC ベアボーンPC XH170V

CPU

Core i7-6700は、OC対応のCore i7-6700Kに続くSkylake第6世代Coreプロセッサの上位モデル。無印では最上位です。

https://lh3.googleusercontent.com/-3ndTqHMu7Hw/VnvsVVWjklI/AAAAAAAApNc/arWFKMndov4/s800-Ic42/Shuttle-XH170V_14.jpg
Intel CPU Core i7-6700 3.4GHz 8Mキャッシュ 4Core8Thread LGA1151 BX80662I76700【BOX】

こんな小さなPCに高性能なCPUを積むというのがたまらなく嬉しいところ。

ストレージ

Shuttle「XH170V」にはM.2スロットがありますが、PCI-Express NVMe(Non-Volatile Memory Express)SSDは非対応で、SATA SSDを選択する必要がありました。
PCI-Express NVMe SSDではSamsung SSD 950 PROやSM951などが超高速なことで注目されていますが、残念ながら「XH170V」では使用することはできません。一方、これらNVMe SSDは発熱ももの凄いようで、「XH170V」のような小型PCでは特に厳しいかとも思います。
そこで、今回選択したSANDISK Z400sシリーズは低消費電力、低発熱、高耐久性をうたっており、「XH170V」にぴったりのSSDだと思います。

https://lh3.googleusercontent.com/-lmwLDx0iLtY/VnvsWNNvtRI/AAAAAAAApNg/74D5r8md-x0/s800-Ic42/Shuttle-XH170V_15.jpg
SD8SNAT-256G-1122 [Z400s SSD(256GB M.2(2280) SATA6G 5年保証 WHCK認証)]

Z400s M.2 SSDは片面実装。マザーボード側となる裏側にはチップはありません。これも低発熱に一役買っているのか。
本当は500~512GBが欲しかったのですが、Z400s M.2 SSDは256GBまでしかラインナップされていませんでした。省スペースPCでは発熱・排熱の問題が付きもので、前回製作のPCでも苦労した(詳細はこちら)ので、今回は容量よりも性能で選びました。
ちなみにアークで購入しました。

メモリー

メモリーはノートPC用のDDR3L SO-DIMMのみに対応します。1.5V通常電圧のDDR3 RAMは非対応なので注意。今回選んだTranscend TS1600KWSH-16GKは、1.35V低電圧と1.5V通常電圧の両方に対応しています。

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Transcend ノートPC用メモリ Mac対応 PC3L-12800 DDR3L 1600 8GB×2 1.35V(低電圧) - 1.5V 両対応 204pin SO-DIMM kit (無期限保証) TS1600KWSH-16GK


Shuttle「XH170V」はベアボーンPCであり、CPU、メモリー、ストレージ以外(マザーボード、CPUクーラー、電源、ケースなど)は全て含まれています。
電源は付属の90WのACアダプターを使用します。

組み立ては非常に簡単でした。一度でもPCを自作したり、メモリーやストレージを取り付けたことがあれば問題なく組み立てることができると思います。


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中身と組み立て

以下、「XH170V」の構成パーツと付属品、組み立ての様子を写真で紹介します。



フロント・リアパネル

まずフロントから。
ドアを開くと、スリム光学ドライブ(ODD)、USB3.0など各種インターフェースポートにアクセスできます。
USB3.0×2、USB2.0×2、マイク、ヘッドフォン端子があります。

https://lh3.googleusercontent.com/-hDuq9J3l5C8/VnvabfeAfEI/AAAAAAAApLA/yvBvfSl4KcI/s800-Ic42/Shuttle-XH170V_06.jpg

リアパネルにはUSB3.0×2、USB2.0×2、eSATA、HDMI、Displayport×2、Gigabit LAN、シリアルポート、オーディオ(ライン出力、同入力、マイク入力)、DC電源ポート、CMOSクリアボタンがあります。
USBポートはフロント・リアを合わせて合計8ポートあり拡張性もまずまず。

付属品

付属品は、ACアダプター、電源コード、ドライバーDVD、SATAケーブル、電源ケーブル、CPUグリス、マニュアルなど。
もう1枚の写真には、3.5インチ内蔵ベイ、ODDベイ、2.5インチ内蔵ベイです。
「XH170V」は最大4ドライブ内蔵でき、ODD、2.5インチSSD/HDD×2、M.2 SSDという構成も可能。3.5インチを使う場合はM.2のみ。

ACアダプター

ACアダプターは19V、4.74A、最大90W。
19VのACアダプターはノートPCでも採用が多く、仕様さえ合えば交換も可能かも。
なお、電源コードは3つ又のミッキータイプ。NUCなどで見かけたこともありますが、あまり日本のノートPCでは採用されていません。日本では2ピンの電源ケーブルが一般的です。3ピンの方はケーブルが太いので取り回しがしづらい。

ACアダプターは小型です。
少し前に組み立てた自作PCに使ったACアダプターと比べるとその大きさの違いがわかります。

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Abee AC150-AP04AA 150W ACアダプターとの大きさ比較。

https://lh3.googleusercontent.com/-b-7gimjQJKI/VnvgirmS5tI/AAAAAAAApMo/2HuwqTkR0q4/s800-Ic42/Shuttle-XH170V_11.jpg

左がAbbe 150W、右が「XH170V」付属の90W。

外観

前回自作したPCと並べたところ。

https://lh3.googleusercontent.com/-U1YmeFlEQ6g/VnvaahPfnjI/AAAAAAAApK4/P-hwBNZa9ck/s800-Ic42/Shuttle-XH170V_05.jpg

  • Shuttle XH170V:200(幅)×240(奥行き)×72(高さ)mm
  • ASKTech ALTO NT-TX5200:215(幅)×222(奥行き)×70.5(高さ)mm

両者ほぼ同じ大きさですが、NT-TX5200はODD+2.5インチ×1、あるいは2.5インチ×2までしか搭載できません。一方、上述のようにXH170VはODD+2.5インチ×2+M.2、3.5インチ+M.2などが可能です。

中身

「XH170V」トップカバーを開いた様子。背面の2つのネジを手回しで外してカバーをスライドさせて外します。
パーツ精度も高くスムーズに開閉できました。

https://lh3.googleusercontent.com/-HdZVMCpf7eg/VnvghzGxYiI/AAAAAAAApMg/4_Hq-7A5edc/s800-Ic42/Shuttle-XH170V_10.jpg

左下にM.2スロット、左上にMini PCI Expressハーフサイズ、中央にSATAポート×3、CPUスロット、中央下にDDR3L SO-DIMMスロット×2などがあります。

CPUとCPUクーラーの取り付け

続いて、写真上部にあるCPUクーラー(ICEモジュール)を取り外してみました。
なかなかカッコいいです。

https://lh3.googleusercontent.com/-tqS6XHylUys/Vnv4FPqqnYI/AAAAAAAApPg/Y74zHJ0IYBE/s800-Ic42/Shuttle-XH170V_17.jpg

大きなヒートシンクがケース側面に取り付けられた2つの冷却ファンで冷やすように設計されています。
このファンがケース自体の排熱も兼ねています。CPUクーラーの取り付けは、CPU付属のリテールクーラーと同じようなピンタイプ。矢印の方向にピンを回しピンを引くと取り外せます。最初反対に回そうとして動かなかったので焦りました。

https://lh3.googleusercontent.com/-uQGhHXtlz5k/VnzVQmqPaaI/AAAAAAAApQQ/U6QQmcMQEFw/s800-Ic42/Shuttle-XH170V_18.jpg

方向(CPUとソケットにある三角マークを合わせる)を間違えないようにCPUをソケットに取り付け、CPU固定プレートを下ろしてレバーで固定します。この辺りはどのマザーボードでも同じかと思います。

CPUグリスは、CPUの天板に塗ります。
塗り方は色々あるようですが、シャトルのやり方がサポートページで説明されています。

グリスの量は米粒~小豆くらいの大きさで良いそうです。
また、ヘラなどで延ばさなくともOKとのこと。CPUクーラーを圧着し、その圧力でグリスも広がるようです。
ちなみに私はこの説明を見る前に取り付けてしまい、ヘラで均質に延ばしてからクーラーを設置しました。
専用のヘラがなかったので、iPhoneなどの液晶フィルムを貼る際のヘラで代用しましたが案外うまく塗れました。

メモリーの取り付け

メモリーは斜め45度から差し込んで倒す感じです。ノートPCにもよくある差し込み方法です。

https://lh3.googleusercontent.com/-z1ZNDpKgxgI/VnzVRUuyvBI/AAAAAAAApQU/6y1cQa8wMhs/s800-Ic42/Shuttle-XH170V_19.jpg

デスクトップ用メモリーと違って、そんなに力を加えずとも入りました。

M.2 SSDの取り付け

マザーボードにすでに取り付けてあったネジを外し、M.2 SSDを水平に差し込み、端をネジで固定します。マザーボードから数mm浮いている状態です。

https://lh3.googleusercontent.com/-9jkk0QtO92w/VnzVSc90HUI/AAAAAAAApQc/LN4aEgX7k3o/s800-Ic42/Shuttle-XH170V_20.jpg

初めてM.2 SSDを取り付けてみましたが、とても小さくて薄いです。2.5インチSSDのようにケーブル配線が不要なのでケース内もすっきりして空気の流れも良さそうです。

https://lh3.googleusercontent.com/-rEqss1LXo1E/VnzujruHCzI/AAAAAAAApRI/2XqishYDJEw/s800-Ic42/Shuttle-XH170V_21.jpg

ストレージの配線ケーブルがないことで見た目も綺麗な印象。
M.2やmSATAストレージ、自作PCでも便利なんですね。


今回は前回製作のPCとパフォーマンスを比較するため、これにて終了。テストを終えてから3.5インチHDDを取り付けます。
とりあえずWindows 7 64bitをインストールし、問題なく動作中。現在、膨大な数のWindows Updateを当てている段階です。

追記:ベンチマークなど確認後、Windows10をクリーンインストールしました。やはりWindows10はパフォーマンスも良い感じです。

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