少し前にUSB-Cの周辺機器について記事を書きました。
現在売られているUSB-C(Type-C)アクセサリのユーザー評価を見る限り、積極的に購入しない方がいいという考えですが、それを裏付けるようなマイナビニュースの記事を最近読みました。
要点だけをかいつまんで書くと、
- USB Type-CやUSB PDを含むUSB3.0/3.1にはCertification(認証)がない
- 規定通りの速度が出なかったり、粗悪品では発火する危険性もある
- ちゃんとした製品なのか、そうでないのか、パッケージから判断できない
- USB Type-Cを採用するThunderbolt 3も似たような状況
というもの。
こんなことを知ってしまうと、そう簡単にはUSB Type-C周辺機器を買いたくないです。
不安になるUSB-C
一応、メーカーは電子的なマークを提供するチップを用意し、正しく機能することを示す動きもあるようですが、それがまた強制的なものではないようです。
こうしたチップを組み込むことは周辺機器の価格アップにつながるでしょうし、周辺機器を安く作るには最初に省かれてしまうような類のものでしょう。何せ強制力はないそうなので。
USB3.1対応をうたうケーブルが質の悪いものであり、USB2.0相当の速度しか出ない場合もあります。
さらに、給電のためのUSB PDの場合、ケーブルが燃える、あるいは、もっとひどいケースとしてパソコン本体側にさえ被害をこうむることさえ考えられます。
1つしかUSB-Cポートのない12インチMacBookで、そいつが壊れたら最悪です。
充電さえもできなくなってしまうのですから。
Lightningはどうだった?
Lightningの出始めの頃を思い出してみると、アクセサリーはやはり非常に高価で種類も少なく、現在のUSB-Cと同じような状況でした。
しかし、LightningはAppleの独自規格であり、製品化にはAppleの認証(Made for iPhoneなどMFi)が必要です。
しっかりとした認証があること。
この点がLightningとUSB-Cと、現状における大きな違いだと思います。
現在でもApple認証のない安価なLightningアクセサリーは出回っていますが、認証された製品の価格も落ち着いているので、わざわざ非正規品を買う必要はないでしょう。
こうしてみると、出始めの段階において、USB-C Type-CとLightningの状況は似通っていますが、Lightningの方がずっと良かったのではないかなあ、と思えてしまいます。
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個人的には、しばらくはAppleの用意したUSB-C周辺機器にしか手を出さないつもりです。
せっかく買ったMacBookを壊してしまったら大変ですから。
名の知れたメーカーがUSB-Cアクセサリーを販売するまで静観しようと思います。
すでに中国や日本のメーカーから対応アクセサリーは続々と出ていますが、アマゾンのレビューを見る限り日本のメーカーの製品でさえユーザー評価は割れています。
目下のところ、Ankerが出そうとしている製品に注目していますが、それも出たらすぐに購入しようとは考えていません。
これから先USB Type-Cが普及していけば、粗悪品は淘汰されていくとは思います。
それがいつになるのかは断言できませんが、ノートPCやタブレットなどType-Cポートを搭載するパソコンが多くなれば、そういう状況に自然となるはずです。
現在はMacBookと一部のChromebookぐらいしかType-Cポートは搭載していないのですから、まずは他のメーカーのパソコンの発売を待ちたいところです。
アマゾンで検索してみるとわかりますが、数だけを見ればすでにUSB Type-C対応製品はかなり充実しています。
ただ、今回のような情報を知ってしまうと、正直二の足を踏みますね。
現状ではApple純正のUSB-CとUSBの変換アダプターで自分のやりたいことはほとんどこなせます。
MacBookは1ポートなので、本体充電と周辺機器の接続を同時にはできません。
ただし、MacBook自体のバッテリー駆動時間がそこそこ長いおかげで、バックアップなどで外付けハードディスクを接続しておいても使えないことはないです。
Time MachineのオプションでMacBookを電源に接続時のみ利用するというオプションを無効にすることで、1ポートしかないMacBookのUSB-Cに外付けハードディスクを接続しておくと自動的にバックアップをとってくれます。
そうじゃないと高価なAppleの「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」や「USB-C VGA Multiportアダプタ」を購入しなければTime Machineで外付け周辺機器を使えなくなってしまうわけですから。
各種アダプタについては、Apple Store内Macアクセサリをご覧ください。
とうわけで、なんとか運用していくしかないかなあ。