音楽ストリーミング配信サービス「Spotify(スポティファイ)」。
日本語のトップページが用意され、将来日本でのサービス開始が期待される業界最大手の音楽配信サービスです。
Appleが「Apple Music」を発表し、LINEやAWAなどもスタートしたことで、日本でも音楽ストリーミングサービスが注目されています。
Spotifyは、広告付きの無料会員「Spotify Free」と有料定額制の有料会員とが用意され、後者は「Unlimited」と「Premium」があります。
有料会員では広告が表示されなくなり、オフライン再生や高音質再生(Premiumのみ)や海外での利用も制限がありません。
以下、Spotifyの無料会員の登録から利用開始までを紹介します。
会員の種類
厳密には全部で5つの種類(モバイル・タブレット・デスクトップの各無料会員と2つの有料会員)があるようです。
各会員の違いは以下のサイトがわかりやすいです。
今回は無料会員を例にして作業を進めます。
注意
記事執筆時点、Spotifyは日本ではまだ始まっていないサービスです。
Spotifyは、ユーザーが海外旅行先などで利用する方法を使って、サービスの実施されていない場所でも聴くことはできます。
実際に利用できたことと、それが規約に沿っているかは別問題です。
この方法がSpotifyのルール上正しいかどうかは各自の判断でお願いします。
Spotify利用までの流れ
- TunnelBearのダウンロード・インストール・アカウント登録・ログイン
- TunnelBearをONに
- Spotifyサイトでアカウント登録・ダウンロード・インストール・ログイン
- TunnelBearをOFFに
という流れで進めます。
TunnelBearはVPNソフトです。ソフトをインストール後、アカウントを作成します。
Spotifyはサイトでアカウントを作成後ダウンロード・インストール可能となります。
始める前に
TunnelBearをONにする前に、メールソフトなど作業中にインターネット接続するアプリは終了させておくのが無難です。
余分な容量を使わないためもありますが、もう1点。
メールアカウントによってはいつもと異なる場所からアクセスしたとしてセキュリティ上の警告やアカウントの一時停止が実施される場合があります。
したがって常駐アプリは終了させるかオフラインにしておくことをおすすめします。
TunnelBearのダウンロードから起動まで
下記公式サイトにアクセスし、自分のシステムにあったTunnelBearをダウンロードしインストールします。
WindowsではMicrosoft.NET Frameworkが必要です。
TunnelBearには無料「Little」と2つの有料会員「Giant」「Grizzly」あります。
無料版は月500MBの利用制限がありますが、今回のような目的で利用するだけなら無料で十分です。
Twitterでツイートすると1GBまで増量されます。
TunnelBearのアカウントを作成しログインします。
接続先を米国にし、ツマミを「ON」にします。
ここからTunnelBearがオンの状態(米国からアクセスする状態)で作業を続け、Spotifyのログインまで完了させます。
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Spotifyのダウンロードからログインまで
下記公式サイトにアクセスし、アカウントを作成します。
Facebookアカウントでもサインアップ可能です。
アカウント作成後、ソフトをダウンロード可能になります。
WindowsやMacなど自分のシステムに適したものが自動的にダウンロードされるはず。
ダウンロードされたインストーラを起動させ(ダイアログが表示されそこから起動できる場合も)、インストールを開始します。
このときもTunnelBearをオンにした状態で行っています。
インストールが完了するとSpotifyが起動するので、先に登録しておいたアカウントでログインします。
ログイン時に次のようなメッセージが表示され、ログイン出来ない場合もあります。
サービスは一時的に利用できません。しばらくしてから再試行してください。
その場合はアプリを再起動してから再度試してみてください。
無事ログインが完了すればSpotifyが起動し、すぐに音楽を聴けるようになるはずです。
ここでTunnelBearをOFFにします。
以上で作業は完了です。
Spotifyを使い続けるには
無料会員の場合、正式にサービス開始されていない国で14日間の利用可能です。
米国などサービス実施国のユーザーが、海外旅行などで渡航先に滞在中に利用することを想定しているようです。
その期間が過ぎると、警告を示すメッセージが表示され、登録した国でのログインを求められます。
有料会員であればこの制限ないようです。
この状態でTunnelBearを有効にし、Spotifyにログインすることで再び利用可能になります。
iPhoneアプリの利用
SpotifyのiOSアプリは無料ですが、日本のApp Storeでは公開されていません。
米国のiTunesアカウントが必要です。
米国アカウントは、無料アプリであれば比較的容易に利用可能です。
詳しくは説明しませんが、クレジットカードなど支払い登録は不要で米国内住所さえあれば登録できます。
iOSやAndroidなどモバイルアプリの場合、任意の曲を指定して聴くことはできずシャッフル再生のみとなります。
先に示したリンク先のチャートによれば、タブレットではデスクトップ版無料会員と同様に、曲指定(オンデマンド)再生が可能のようです。
Spotifyの使い道
私は、音楽はCD派です。
気に入ったアーティストのアルバムはCDやレコードで購入しています。
音楽配信サービスは便利ですが、いつサービスが終了し、音楽を聴けなくなるかはわかりません。
CDがあれば、いつでも楽しむことができます。
お気に入りの本やマンガなどと同様に、好きな音楽はいつも手元においておきたいです。
では、なぜSpotifyは魅力的なのか。
1つは、たった1曲からさまざまに視野を広げることが可能だからではないでしょうか。
Spotifyは、今まで聴いたことのなかった楽曲やアーティストに出会える場だと思います。
街中やテレビ番組で流れている音楽をSiriに聞いて確認し、それをSpotifyで検索すると必ずと言っていいほど見つかるはずです。
これまで聴いたことのない曲や聴いたことはあるけどそれ以上わからなかった曲やアーティストを見つけて、他の曲やアルバムを試聴し、気に入ればCDやiTunesで購入するというのが多くの人に共通するパターンかもしれません。
個々のアーティストページから関連するアーティストを探すことも簡単です。またジャンルや気分からまとめられたプレイリストを聴くこともできます。
たとえば、ポップスの名曲をクラシック風にカバーした曲だけを集めたプレイリスト、初心者向けにジャズの定番だけ、あるいはとんがった曲だけを集めたプレイリスト、目覚めの時やけだるい日曜日の午後に聴きたい曲を集めたプレイリストなど、本当に多彩です。
上はプレイリストの一例。
Spotifyで音楽を探すことは、本屋で棚や平積みから1冊の本を見つけることであり、セレクトショップで店員さんがチョイスしたCDや書籍を眺めることだと思います。プレイリストは特にその傾向が強いと思います。
Spotifyを使うことで音楽の範囲が確実に広がると感じるはずです。
最近新しいアーティストの曲を聴いていないなあと感じていたり、音楽を聴くこと自体に遠ざかっていたのなら、新しい音楽の発見にSpotifyを使ってみるのもひとつの手だと思います。