MacBookのバッテリーは、どのくらい充電できるのか、何回充電したのか、交換できるのか、交換費用はどのくらいかかるのか、などを調べてみました。
最近発売されたMacBookの最大充放電回数は1000回です。
ヤフオクなどで中古のMacBookを買う場合、出品者がバッテリーの充放電回数を提示していてくれると、そのMacBookがどの程度使っていたのかを判断する材料になるかと思います(示されていなくても出品者に質問すれば教えてくれるかもしれません。そうしたことに丁寧に応じてくれるのが信頼できる出品者の目安の1つになるかも)。
ちなみに、私はソフマップ・ドット・コムで中古の12インチMacBookを購入しましたが、その充放電回数は4回でした。たぶん新古品か同程度のものだったのでしょう。
自分のMacBookの充放電回数を把握しておくと、そのバッテリー自体の寿命を知る手掛かりになると思います。
また、どのようにして回数をカウントしていくのかを知っておくと、これから先、どのくらいはバッテリーを元気に使えるかの目安にもなるかと思います。
バッテリーの充放電回数のカウントについて
充放電回数とは日本語のAppleサポートの用語で、英語ページだと「battery cycle count」となっています。
バッテリーを使う=放電 → 充電の繰り返し(サイクル)をカウントするわけです。
充電回数は、バッテリー電力をすべて使い切った時点で 1 回とカウントされます。実際に充電する回数は必ずしも 1 回であるとは限りません。たとえば、ノートブックを 1 日 1 時間以上使ってバッテリー容量の半分を消費した後、完全に再充電したとします。翌日も同じことを繰り返した場合、充電回数は 2 回ではなく 1 回とカウントされます。このため、充電回数 1 回分の充電に数日かかることもあります。
一例としてiDownloadBlogの次の説明。
How do you calculate a battery cycle?
A battery cycle count is calculated based on the use of all the battery’s power, but not necessarily on a single charge. For example, if your MacBook is charged at 100% and you use 50% of your battery, then charge it back to 100%, then use another 50% of battery, it will equal to one battery cycle (50+50=100).
Likewise, if you use 20% of your battery then charge it back to 100% five times, it will equal to one battery cycle (20+20+20+20+20=100).バッテリーサイクルカウントは、すべてのバッテリーパワーの使用を基に計算される。
MacBookのバッテリーが100%の状態で、50%を使い、その後100%まで充電し、それからまた50%使ったとする。
これで1バッテリーサイクルに等しい(50+50=100%)。
同様に、20%バッテリーを使いそれから100%まで充電する、それを5回繰り返すと、1バッテリーサイクルに等しい(20+20+20+20+20=100%)。
iDownloadBlogの最初の説明はAppleサポートの引用箇所と同じことを言っています。
上記を踏まえると、
- バッテリーを使う=放電することが合計100%となる(=全部使い切る)と充放電回数が1回増える
と考えてよさそうです。
1度に全てを使い切る、何度かに分けて全てを使い切る、のどちらでも、とにかく100%使い切ると充放電回数に1が加算されるわけです。
1日1回カウントされるなら、新品のバッテリーは3年弱使うことができると思います。
使い方にもよりますが、1日で100%使い切ることはそう多くはないと思うので、実際にはもう少し長いかもしれません。
充放電回数の調べ方
バッテリーの充放電回数を知るには、
- トップメニュー左端のAppleマークをタップし「この Mac について」を選択
- その中にある「システムレポート」or「詳しい情報」をタップ
- 左側のリストから「電源」をタップ
「バッテリー情報」にある「状態情報」に充放電回数が表示されています。
上のスクリーンショットの場合は充放電回数が7回です。
その他、バッテリーの残り充電量、完全充電時の容量なども知ることができます。
最大充放電回数
MacBookシリーズのバッテリー充放電回数の上限は、各モデルごとに異なります。
最近発売された製品は最大充放電回数が1000回、古い製品は500回ないし300回というものもあります。
MacBook 12インチ
- MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015) :1000回
MacBook Pro
- 2009年以降発売の製品:1000回
MacBook Air
- 2010年以降発売の製品:1000回
これら上限を超えると、そのバッテリーは消耗したとみなされるとのこと。
つまり、交換時期の目安となります。
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バッテリーの交換
Apple製品を使っていて頼もしいのは、バッテリー交換サービスが用意されていることです。
MacBookでは購入後1年間の製品保証でバッテリーに製造上の欠陥があった場合対応してくれます。
それ以外のケースでは、保証対象外 (OOW) 修理サービスとして、有料のバッテリー交換サービスを利用することができます。
記事執筆時点でバッテリー交換費用の税別価格は次の通り。
- 11 インチ/13 インチ MacBook Air:14,800 円
- 13 インチ/15 インチ MacBook Pro:14,800 円
- 17 インチ MacBook Pro:20,800 円
- 12 インチ MacBook:22,800 円
- 13 インチ/15 インチ MacBook Pro Retina ディスプレイモデル:22,800 円
一番安いのはMacBook Airで、税別約1.5万円からバッテリーを交換することができます。
保証対象外 (OOW) 修理サービスによって交換されたバッテリーは、ハードウェア上の欠陥を1年間保証してくれます。
バッテリーの交換は、Apple Store 直営店や配送修理、Apple Shopなど正規サービスプロバイダで可能です。
直営店なら在庫さえあれば当日中でも可能とのこと。
MacBookのバッテリーは交換できる
MacBookはバッテリーが交換できないから、という理由で購入をためらっているなら、
Apple公式のバッテリー交換サービスが標準で用意されていることを知っておくと、その考えも変わるのではないでしょうか。
バッテリーを交換可能なノートPCであっても、バッテリーは結構高いものです(製品や容量で異なりますが1~2万円くらいは覚悟しなければなりません)。
MacBookのバッテリー交換費用はWindowsノートの予備バッテリーなどと同程度であり、決して法外な価格ではないように思えます。