Windows 10で刷新された標準音楽アプリ「Groove ミュージック」。
iTunesで購入した曲をOneDriveに保存しておき再生も可能です。
今回、最新のWindows10プレビュー版を使い、
OneDriveに自分の音楽ファイルを保存し、Windows10にインストールした最新のiTunesとGrooveを使って、曲を再生できるか確認してみました。
用意したのは、AppleロスレスなどCDから取り込んだ曲、AAC DRMフリーのiTunesで購入した曲、MP3 DRMフリーのGroove(旧XboX Music)から購入した曲、Apple Musicの曲です。
結果として、iTunesでは用意した音楽すべてを、GrooveではApple Music以外の音楽全てを聴くことができました。
また、iTunesとGrooveで、OneDriveに保存した1つの音楽ファイルを共有できました。
最後に示した若干の懸念はあるものの、今回のテストの限り自分の音楽データをOneDriveにアップロードしておけばどこからでも音楽を再生可能ということになると思います。
以下、今回行ったテストの詳細をご覧ください。
テスト環境
- Windows 10 Insider Preview Build 10166 をインストールしたPC(ThinkPad X61 Tablet)
- iTunes 12.12(64bit版をダウンロードしインストール)
- Grroveミュージック(Windows 10標準アプリ)
- OneDrive(Windows 10標準アプリ)
テスト内容
- OneDriveに音楽ファイル(詳細は下記参照)を保存
- iTunesをインストール
- OneDriveをiTunes Mediaフォルダに指定
- OneDriveをGrooveの参照先フォルダに指定
- iTunesとGrooveで音楽を聴取
- iTunesでApple MusicとiCloudミュージックライブラリを有効
- 再度iTunesとGrooveで音楽を聴取
テストした音楽
CDからインポートした音楽
- A-Ha「Analogue」MP3(.mp3)
- Dr Robert「The Coming Of Grace」AAC(.m4a)
- Yada Yada「Piktures」AAC(.m4a)
- Depeche Mode「Exciter」Appleロスレス(.m4a)
Radikoから録音したラジオ番組
- ラジオ「Barakan Morning」AAC(.m4a)
iTunesで購入した音楽(DRMなし)
- The Rolling Stones「Sweet Summer Sun, Live in Hyde Park 2013 (Live) - Single」AAC(.m4a)
Groove(旧Xboxミュージック)で購入した音楽(DRMなし)
- Dr. Feelgood「Down By The Jetty」MP3(.mp3)
- Dr Robert「Flatlands」MP3(.mp3)
- Paul McCartney「NEW」MP3(.mp3)
Apple Musicの音楽(ストリーミングおよびダウンロードをテスト)
- AC/DC「Highway to Hell」Apple Music AAC(.m4p)
今回、OneDriveに「Music」というフォルダを作成し、その下にGrooveとiTunesフォルダ分けて配置しました。
参照先を正しく設定すれば上記のようにファイルを分けてもどちらも参照してくれます。
テスト結果
- iTunesからテストしたすべての音楽を再生可能
- Grooveからテストしたすべての音楽(Apple Music以外)を再生可能
まず、Apple Musicを有効にする前。
こちらはiTunes上で確認した各アルバム。
こちらはGroove上で確認した各アルバム。
iTunesとGrooveのどちらも同じアルバムが表示されていることが確認できるかと思います。
Apple MusicとiCloudミュージックライブラリ有効後も、iTunesではテストしたすべての音楽を聴くことができました。Apple Musicの音楽をダウンロードしオフライン再生も可能でした。
一方、GrooveはApple Musicの音楽は表示も再生もできませんでした。
OneDriveに保存したファイルはデフォルトで「オフラインで利用可能」であり、OneDriveにダウンロードしておけばインターネット回線がなくとも利用可能です。
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音楽ファイルとライブラリをクラウド上で管理すること
iTunesでは音楽ファイルをiTunes Mediaフォルダに保存し、その目録(リスト/データベース/ライブラリ)を管理します。
「iTunes Library.itl」ファイルについて
このファイルは、ライブラリ内の曲と、ユーザが作成したプレイリストのデータベースです。曲固有のデータがこのファイルに保存されます。このファイルを削除すると、次に iTunes を開いたときに新しく空のコピーが作成されますが、ユーザが作成したプレイリスト、曲のレーティング、コメント、その他の情報は失われます。「iTunes Library」ファイルを使うのは iTunes だけです。また、このファイルのみ、OS X の Time Machine でバックアップされます。
今回、iTunes MediaフォルダをOneDriveに指定し、iTunes Library.itlはローカルにしていました(後者をクラウドに置く方法が分からなかったため)。
たとえば、2台のPCが各々iTunesを起動していて、1台目のPCからCDを取り込んでライブラリを更新した際、2台目のライブラリはそれに合わせて更新されるのか、それとも手動でライブラリを更新する必要があるのか。iTunes Library.itlを各々持っているので後者になるのだと思います。
ローカルエリア内にNASや外付けHDDを設置しiTunesを共有する方法は古くからあるので、それらを参照すれば解決できそうです。
もちろん、iCloudミュージックライブラリを有効にすればこうした問題はないでしょうが、それでは自分の音楽をiCloud以外のクラウドに置く意味はないかもしれません
Grooveの場合、参照先の状態を常にスキャンし曲が追加されると(多少のタイムラグはあるものの)音楽の一覧を自動的に更新してくれます。また、Grooveで曲情報を編集した際に曲ファイルの変更も反映するという設定もあります。
つまり、Grooveはデフォルトで音楽ファイルをクラウドに置くことを前提としていると思います。
次回、こうしたライブラリの共有についてもう少し検証してみたいと思います。
さらに、Apple MusicとiCloudミュージックライブラリを有効にした状態で、引き続きテストを行ってみたいと思います。