新型12インチMacBook「MacBook (Retina, 12-inch, Early 2015)」を購入後、システムを一旦すべて消去し工場出荷状態にした後、OS X Yosemiteをクリーンインストールしようとし、明らかなオペレーションミスでシステムを完全消去した状態にしてしまいました。
そこで、OS Xの「インターネット復元」を使い、ネット経由でOS Xを新規インストールすることに。
しかしながら、そう簡単にはいかず四苦八苦してしまったので、今回はその備忘録です。
インターネット復元
単に電源ボタンを押して起動後、「?」(はてな)マークまたは地球儀のアイコンが表示される場合は、必要なシステムが見つからない(今回は全て消してしまったので絶対に見つからない)状態です。
そのような状態で、Mac起動時に「command + R」キーを押したままにすることでOS Xの復元を開始できます。
復元は、ローカルの復元システム、インターネット復元の2種類があるようですが、今回のケースでは後者になります。
必要なのはWi-Fi環境。
MacBook 12インチの場合、有線LANは搭載されていないので、必然的に無線LANを使いインターネットからOS Xをダウンロードしインストールします。
これが曲者でした。
もしMacBookに有線LANがあればこんなには苦労しなかったでしょう。
USB-CポートしかないMacBookの弱点にさっそく気づいたわけですが、なんとか自分で解決するしかありません。
インターネット復元に必要な設定
今回試して分かったことを最初に書けば、インターネット復元では次の2つの条件が必須でした。
- WPA/WPA2
- DHCP
Wi-FiをWPA/WPA2に設定
今回は「MZK-RP150N」というコンパクトルータを使って、WPA2(AES)に設定しました。
おそらくWPA(TKIP)でもいけるでしょう。
そして、もう1つ。
MacBookに直接接続している無線LANルータのDHCPを有効にすることで、ようやくOS Xをダウンロードできました。
重要なのは、Macと「直接接続する無線LAN」のDHCPを使う必要があることです(少なくとも私の環境では)。
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Wi-Fiルータに接続するもダウンロードできない
自宅環境では、フレッツ光のルータ「RV-S340SE」でDHCPを使っており、無線LANルータ「MZK-RP150N」は単なるWi-Fiアクセスポイント(AP)としていました。
- インターネット-----光ルータ(DHCP)-----Wi-Fiルータ(APモード)-----MacBook
このままでもMacBookにはDHCPで動的なIPアドレスが割り当てられるわけなのですが、それではAppleのサーバーにいつまで経っても接続できず、OS Xのインターネット復元できませんでした。
「-2002F」エラー
Wi-Fiに接続後、しばらくすると「apple.com/support -2002F」という警告が表示されエラーとなってしまいます。
何なんだこの「-2002F」って・・・。
Wi-Fiに接続しているにも関わらず、Appleのサーバーまでいけないようなのです。
とりあえず「OS X 2002F」「OS X "-2002F"」などで検索しまくり、解決方法を探しました。
Wi-FiルータのDHCPを有効にする
色々調べた結果、無線LANルータをAPモードからルーターモードに変更し、DHCPを有効にし、MacBookにIPアドレスを自動的に割り当てることでようやく接続できました。
- インターネット-----光ルータ-----Wi-Fiルータ(ルータモード:DHCP)-----MacBook
OS X Yosemite インターネット復元 OS Xダウンロード中 https://t.co/HaLPww7rmn
— こぼねみ MacBook 12買いました (@kobonemi) 2015, 6月 13
ダウンロードの進捗バーと完了までの時間が表示され、ようやくダウンロードを始めることができました。
インターネット復元に「WPA/WPA2」が必要であることはAppleサポートページに記載がありました。
一方、DHCPを有効にする、より正確にはMacに直接接続するルーターのDHCPを有効にすることは特に触れていません。
こいつに気付いたのは、こちらのブログを参照したのがきっかけでした。
AirMac Exteremeの設定について書かれています。
本当に助かりました。
このまま自宅のWi-Fiに接続できない時はiPhoneのテザリングで数GBのOS Xをダウンロードするか、USB-C+標準USB変換アダプター+イーサネットアダプターで試すか、Apple Storeに持ち込むかとあきらめかけていました。
この場を借りて感謝いたします。
というわけで、
ようやくOS Xが再インストールできました。
最後に
もし、インターネット復元を試みて上記「-2002F」エラーが表示されるようなら、無線LANルータの設定を確認してみることをおすすめします。
今回分かったのは、
- 無線LANのセキュリティ:WPAあるいはWPA2
- 無線LANルータのDHCPを有効に
の2点です。
MacBook 12インチについては次の記事もご覧ください。
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