Googleフォトでは、写真のほかに動画も保存することができます。
しかも、設定で「高画質」を選んでおけば、
無料で容量制限なしで、保存することができます。
これは写真だけでなく動画にも当てはまることが今回の検証でわかりました。
つまり、いくら動画を保存しても容量が足りなくなることはありません。
容量を気にせずに動画も保存しまくりなのです。
以下、Googleフォトの使い方として、動画の保存と視聴のやり方だけに絞ってを紹介します。
といっても、写真も基本的には同じ方法です。
また、最後に、動画や写真の公開・非公開についても調べたことをまとめています。
まず、Googleフォトの画質設定を確認しておきます。
写真と動画のアップロードサイズ
- 高画質(容量制限なし、無料)
- 元のサイズ(アカウントの容量まで、それ以降は有料で追加容量を購入)
高画質では品質を保ちながらファイルサイズを節約、元のサイズでは解像度をそのままで保存します。
容量無制限かつ無料で保存するには「高画質」を選択します。
次に、Googleフォトに保存できるファイルの種類と1つあたりの最大ファイル容量を確認しておきます。
Googleフォトに保存できるファイル形式
写真: .png、.jpg、.webp、.gif、.crw、.cr2、.nef、.dng、.orf, .raf、.arw、.pef、.srw、.rw2、.bmp、.ico、.tiff
動画: .mpg、.mod、.mmv、.tod、.wmv、.asf、.avi、.divx、.mov、.m4v、.3gp、.3g2、.mp4、.m2t、.m2ts、.mts、.mkv
保存できるファイルのサイズ
写真は 75 MB(または 100 メガピクセル)を超えることはできません。
動画は 10 GB を超えることはできません。
続いて、動画ファイルをアップロードしてみます。
動画を保存し再生する
まずは、iPhoneで撮影したビデオを例にして、動画のアップロードと視聴方法を紹介します。
今回はWindows PCのWebブラウザを使って動画をGoogleフォトにアップロードし、それをWindowsとiPhoneで再生してみました。
ウェブブラウザでGoogleフォトを開きます。
iPhoneやAndroidで撮影した動画を用意します。
容量は約300MBでした。
対象の動画を選んだら、
Googleフォトにドラッグ&ドロップしてアップロードします。
アップロードが始まります。
動画のため時間がかかります。
進捗バーでアップロードの状態を確認できます。
途中でやめたい場合は停止させることもできます。
アップロードが完了すると、
新しいアルバムを作成するか、既存のアルバムに追加するかを選択します。
動画をアップロードした場合も「写真」と表示されるようです。
アップロードが完了しても、
「動画を処理しています」と表示されている間は、すぐに再生することはできません。
動画を最適化するのにしばらく時間がかかるようです。
これはYouTubeに動画をアップロードすることと同じ感じです。
処理が終わるまで根気よく待ちましょう。
以上で保存が完了です。
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ブラウザで動画を再生
処理を終えると、すぐにブラウザ上で動画を再生できます。
UIはおなじみのYouTubeです。
YouTubeを使ったことがあれば操作はとても簡単です。
これで保存した写真。動画をいつでも視聴できます。
他のデバイスで再生・共有
次に、iPhoneやiPadでこの動画を再生してみます。
YouTubeを再生可能なブラウザがあれば、Windows、Mac、Androidでも視聴できると思います。
Googleフォトの動画を開き、画面右上にあるリンクマークをクリックすると、
Google+、Facebook、Twitterの共有リンクを取得できます。
ここから各SNSで共有可能です。
その下にある「共有可能なリンクを取得」をクリックすると、
ブラウザで開くことのできるURLを取得できます。
このURLをiPhoneのSafariで開いてみました。
こんな感じで、Googleフォトが開きます。
下のスクリーンショットではiPhoneはGoogleフォトにログインしていません。
しかし、その動画を視聴するのにGoogleフォトにログインする必要はありません。
つまり、URLさえ知ることができれば、Googleフォトユーザーでも、そうでなくても
誰でもその動画(写真も)を再生することが可能です。
URLの扱いにはきわめて注意が必要だと思います。
iPhoneで全画面表示で再生してみました。
この動画はiPhoneで撮影した1080pの動画です。
十分な通信環境さえ確保できれば、動画もスムーズに再生可能でした。
Googleフォトの設定で「高画質」を選んだ場合、動画は自動的に圧縮されますが、
iPhoneで視聴しても、オリジナルの動画とほとんど変わらないように見えました。
なお、冒頭で書いたように、
Googleフォトの「高画質」設定であれば、容量を使うことはありません。
- 写真は1枚当たり75MB(または100Mピクセル)まで
- 動画は1つ当たり10GBまで
無料で無制限に保存することができます。
Googleフォトの非公開
問題点は、写真や動画を共有することです。
写真や動画の中には、誰にも見られたくないようなきわめて個人的なものもあるかもしれません。
しかし、ざっと見た感じでは、Googleフォトを非公開とし、プライベートだけで利用するための設定がありませんでした。
Googleの用意したヘルプページで、公開・非公開に関する記述は次のように非常に簡潔です。
写真や動画は Google フォト ライブラリにバックアップされます。これらは明示的に共有しない限り限定公開となります。
結局、公開する・しないは、ユーザー自身の行動にゆだねられています。
自分で共有しようとアクションを起こさなければ、誰にも見られることはないはずです。
上で説明した共有リンクを取得したりSNSでシェアさえしなければ、すべての写真や動画は非公開のままで完全にプライバシーを保つことができなければなりません。
ただし、Googleだけは別です。
Googleフォトでは「アシスタント」機能と称して、ユーザーのファイルからムービーやコラージュを自動生成できますが、それはGoogleがユーザーのファイルをスキャンし識別しているおかげです。
強力な検索機能自体も、結局はGoogleが保存された写真やビデオを把握しているから可能なのです。
というわけで、
Googleフォトに保存する写真は、それがたとえ誰にも公開するつもりがないとしても、慎重に行うべきかと思います。
以上、Googleフォトを使って動画をアップロードし他のデバイスで再生や共有する方法と問題点とを紹介しました。
次回は、共有を停止させる方法、動画自体の削除について記事にしたいと思います。
ちょっとくせがあるので意外とやっかないだというのが個人的な印象です。
追記:写真・動画の削除、共有リンクの解除についてまとめました。